なっとくする流体力学

図書館をふらっとしていたらこんな本に出会いまして。ぱらぱらっとめくったところ面白そうだったので借りてみました。
通勤時間に読んで2日目なのですが、初日から頭をがつんとやられました。流体力学についてぼんやりと知っていた速度場のオイラー表現とラグランジュ表現の関係について初めて納得です。というか、よく考えたら今までまともに流体の本を読んだことが無かっただけですが。
証明はあっさり風味ですね。数式の展開は軽く言葉で説明しているだけの部分が多く、ベクトル解析に関する知識がないとついていけないかもです。この本の目的は数式を展開することではなく流体力学を理解させることなので、細かすぎる証明は本筋を見えなくするからこれでいいのかな、とは思いましたが。
嬉しかったのが、ベクトル解析を勉強していた時にはピンとこなかった数式の物理的意味を解説していて、様々な概念が徐々に頭の中で繋がっていく感じがするところです。まあ、基礎(ベクトル解析)を使った応用(流体力学)の本なので当たり前といえば当たり前ですが。
正直まだ分からないことだらけです。まず、ラグランジュ微分演算子の意味が分からない。これが本のいたるところに現れてきて、読み進める上でネックになってます。というわけで明日調べておこうっと。
1回読んだだけで(といっても数式の写経等やりつつですけど)理解できる気はしないので最低2回は通して読みたいですね。後は周辺知識を蓄える為にも他のベクトル解析や力学系の本も探しておこうっと。

なっとくする流体力学 (なっとくシリーズ)

なっとくする流体力学 (なっとくシリーズ)

ちなみにこれが流体の勉強に入る直前まで使っていたベクトル解析の本です。淡々と式の展開が書かれている姿がたまりません。私の能力的な問題か、わりと読み進めるのに時間がかかりました。もっと初心者向けの概要から入る本を一回勉強してからの方が良かったかも…
ベクトル解析 工学基礎演習シリーズ2

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