メキシコ旅行(3) 12/28(日) チャプルテペック、ポランコ、シウタデラ

朝はVIPS(メキシカンファミレス)で食事。いきなり注文を忘れられる。注文が来ません、なんて例文指差しスペイン語会話にはないぞ。巻末のミニ和西辞典を元になんとか切り抜けたが、店員やる気ないなー。
VIPSで飯を食った後、チャプルテペック公園まで歩く。道を間違えてちょっと人通りの少ない所を歩いてしまう。空も明るいし大丈夫だ、とは思うけれど、不安に感じる。
クリスマス展示

クリスマスとは関係ないけど展示

チャプルテペック公園、公園内の道路がふざけているくらいクニャクニャしてて、おまえはアルフォンスミュシャの飾りかと突っ込みを入れたくなった(google map参照。ほんとはもっと細かい道がある)。おかげでひたすら歩く。この辺りから昨日歩き通しだったこともあって、朝だというのに疲れが出始める。公園はいかにも公園、という感じで普通に綺麗に整備されている。リスを見かけるのが日本との違い、くらいか。
ハチドリの撮影に成功!!

公園内のゴミ箱

モニュメント

チャプルテペック城。最初に鞄をロッカーに入れる必要があるのだが、それには5ペソ硬貨が2枚必要。5ペソは2枚も持っておらず、しかもロッカーの仕組みを良く分からずに立ち往生していたら見かねたお客さんが代わりに10ペソを両替してきてくれた。感謝。中の展示物をちろっとみたが、写真に撮っても余り映えないのと解説はスペイン語でどうせわからないのでほとんど立ち止まらずに歩く。建物はとても良い感じで、古さは感じなかったけれど綺麗に整備されていてお洒落でいいな、と思った。ここでも室内に被写体が有って、手ブレが困るなーと思ってたのだけれどAERASさんに伝授してもらった「ストラップを使って手ブレを減らす技」を思い出す。効果てきめん、ブレが格段に減った。
城外観




何を意味しているのか良く分からない壁画



庭オブジェ


馬車

どう見ても悪人です、ありがとうございました。


どうみてもウン□です、ありがとうございました。

らいおん

ステンドグラスが綺麗

城の次は国立人類学博物館。この辺でついに疲れは限界。中庭の池に面したベンチでちょこっと昼寝。他にも寝ている人がいたので大丈夫だろう。それに入場料48ペソもしたので(500円くらい)スリが目的の人はわざわざ入ってこないに違いない。せっかくの展示だが、スペイン語で書いてあるのでやっぱりさっぱり。音声解説が借りられるのに後で気づいたが、どちらにしてもくたくただったので聞く気力は無かったものと思われる。
展示館のモニュメント

道中の偉そうな犬

微動だにしないでお金をもらったらロボットみたいに動く人。上野公園にもこういう人がいた

遺跡風

遺物

昼寝をしていた池の亀

立派な人

残念な人

生贄とか乗せてそう

売店の犬

どういう意味?

日本のタクシーも真似ていいと思います

ポランコ地区。このメキシコっぽくなさが気にいらない。閑静な住宅街に高級そうなお店がぽつぽつならんでいる感じ。歩いて観光している人なんてあんまりいなくて、みんなだいたい車。写真的に惹かれる風景が全然ない。なんだか普通のアメリカの町がスペイン語になっただけみたい。この辺で疲れは本当に限界。ポランコ地区にあるレストランで昼ごはんを食べようとしていたのだけれど途中で引き返し、メトロを使ってホテルに引き返すことに。
メトロ初体験。一応本を読んでいたので、2ペソという格安の値段でどこまででも乗れる、という知識だけは持っていた。バスも同じくらい安いみたいで、公共交通機関って本当に採算が取れているのかが結構気になる。狭い車内に目つきの悪い人がいっぱい、のような気がする。大音量で音楽を鳴らして車内を歩いている人がいた。どうやら自作?CDを売りつける商売のようで、はた迷惑な話だ。他にも物売りが車内を歩いていたりと、なんでもありな感じだ。ただまあ、それなりに混んでいて、かつぎゅうぎゅうとかいうのではなかったので丁度良い安心感を持てる感じだった。ガラ空きだったら逆に不安になる。
ホテルに戻り、QBコーワゴールドを服用し、30分ほど仮眠。困ったときのQBコーワゴールド。今度から旅行行くときはピルケース持参で、どこででも飲めるようにしておきたいものだ。
30分ほど仮眠していたらもう起きる気が無くなったのだけれど、そういえばまだ屋台で物を食ってないな、と思い出し、疲れた体をがんばって起こして、シウダデラ市場に行く。もう歩くのは嫌だったのでメトロとメトロバスを乗り継いでいった。メトロバスは2両編成のバスが電車みたいにホームに寄せて各駅にとまるバスなのだが、車寄せの技術が半端なく上手い。思わず地面を見たが別にガイド線のようなものは見つからなかった。私には絶対無理。
シウダデラ市場は、一定の区画にひたすら民芸風土産物屋が密集している地域。正直メキシコ土産はいまだに迷っていてる。だって安い民芸品をもらって喜ぶ大人はなかなかいるまい。かといって高い民芸品を買って帰って喜ばれなかった時の精神的ダメージは半端ではない。今のところはテキーラを買って帰ろうかと思っていて、とりあえず観光の気分でシウダデラ市場を巡回した。
市場の中

商品。見事に購買意欲をそそらない。あ、派手派手なものを部屋に飾りまくったら家がそれっぽくなって楽しいかも。


ルチャのマスクっぽい

うーん、やっぱり食指をそそられるものがない。例えて言うならば根性木刀やら日光行ってきました湯のみのようなものが大量のバリエーションを伴って陳列されている感じ。メキシコLOVEな精神になれば、この辺のものを買いあさって部屋に飾るというのも一つの楽しみ方かもしれないが。ちなみにそれは一瞬考えたがスーツケースに入りきらないだろうから諦めた。まあ、ところどころいいかな、と思えるものが有ったのでいくつかは買うかも。
お店の写真を撮るときにいつも悩むのが、買うつもりも無いのに写真をお願いしたら失礼に当たらないか、ということ。この辺はお国柄とか個人の人柄によるのだろうけれど、写真撮らせてください、と言ってその後ものを売りつけられたりしたら、私はどうせ買わないわけでその気まずさに耐えられなさそうなのである。旅の恥は掻き捨て、とは言うが、なかなかそれはできない。まあ人のよさそうな主人ならお願いしてみようかな、という程度。もしくはこちらのテンションが高いとき。
とりあえず今回は4回声をかけて、4回とも快諾してもらっている。そのうち2回は何も買っていない。気にせずがんがん声をかけるのが少なくとも自分にとってはいいのかなあ。
で、シウダデラ市場でついに猫を発見。薄暗い店内の、やる気のなさそうな売り物の棚の空き場所に、そいつは陣取って毛づくろいをしていた。外からじーっと見ていたんだけれど、見ているだけじゃ満足できなくなって、つい店内に入って猫をなでる。しばらくすると人のよさそうなおばあちゃんが店の奥から出てきた。もちろんスペイン語で会話することは全然できないんだけれど、ミニ辞典を開きながら、「可愛い」を意味する「ボニータ」と必死に発音。おばあちゃん喜ぶ。後は「プエド トマル フォトス?(写真を撮らせてください)」で、猫を指差してお願い。ばしばし撮影。暗い店内だからフラッシュを炊いたら良かったなあ。おばあちゃんと一緒に撮りたくてジェスチャーをしてみたんだけれど断られてしまった。いい絵になると思うのだけれど。残念。
かわゆい猫

ちなみに猫のことはgato(ガト)と言うみたい。英語がcatなんで、結構似てる。日本国内における猫 -> ぬこ みたいなもんか(違う)。
市場近所にて


そうそう、屋台でご飯を食べるという目的についてだが、市場を出て交差点沿いにあるタコス屋が割と繁盛している感じだったのでここなら安全だろう、ということで席に着く。おっちゃんの愛想も当たりでとても良く、写真をお願いしたら何枚も撮らせてくれた。
屋台は愛想がいいがファミレスは悪い気がする。売り上げそのものが自分の収入に直結していないからか?態度が悪くてもどうせチップはもらえるとタカをくくっているからか?

タコスがばりばり旨かった。幸せ。

この日の夕日もきれいだった