メキシコ旅行(2) - 12/27(土)ティオティワカン、ソカロ

グアダルーベ寺院、ティオティワカン

朝起きて何を食べるか悩んだ末、日本から持ってきたカロリーメイトを食べる。ファミレスに行くという案も有ったが、朝8時の集合時刻に間に合わなかったら問題なので、安全策を取ることにした。この判断が正しかったことは翌日の朝食を取ったファミレスで注文を忘れられ大幅に時間をロスしたことではからずしも証明されてしまった。
整髪料を持ってくるのを忘れたので近くのコンビニでスタイリングジェルを購入。でかいボトルで100円ちょっとというかなり怪しいものだった。恐る恐る頭につけてみたけれど、全然効かない。寝癖取りよりはちょっと硬いかな、程度。あんまりおしゃれして街中を歩く気はないけどぼさぼさの頭で街を歩くのは負けた気がする。まあ、デジカメとメモリと充電器ノートPCを忘れなかったので良しとするか。
ホテル近郊の朝




8時の集合は、ティオティワカン遺跡とグアダルーベ寺院の観光半日ツアーの為。旅行に来てツアーを使うと言うのは昔はなんだか負けた気がしていたが、現地の様子が全く分からない状態で色々教えてもらえるというメリットを考えると有りかな、と思うようになっている。実際、説明付きで遺跡を見ることで見るポイントが分かりより楽しめるようになると思う。自分で行き先を考えて自分なりの感動を手に入れるのも大事だと思うので、残りの二日半は完全自由行動。
グアダルーベ寺院、前ローマ法王も何回か来たことがあるらしい。わりと荘厳な雰囲気なんだけれどそれだけじゃなくて、世界三大聖母の一人がこのグアダルーベ聖母だからってのもあるのだろうなあ。




ティオティワカン遺跡に行ったときには雲ひとつ無い完全なる晴天だった。ティオティワカンの全体が最高に綺麗に見えた。個人的にはちょっとくらい白い雲が混じっているほうが写真向けな気もするんだけど贅沢というものだろう。
実はティオティワカン遺跡のほとんどは100年くらい前からの復興プロジェクトで作られているものらしく、大昔の遺跡がそのまま残っているわけではないらしい。と聞いたら微妙に魅力が失せた気がするけど、ここはメキシコの方々の努力を称えることにする。あれはとんでもない観光資産になっているのだろうなあ。
ケツァロパパロトルの神殿

月のピラミッド

月のピラミッド上部より

遺跡自体は広い。

メキシコシティの標高は高く、2000メートルくらいあるそうで(ティオティワカンが2000mだったか、その辺は忘れた)、油断して走り回っていると余り体に良くないのだとか。ティオティワカンの石段を登っただけですぐに息切れがしたのは普段の運動不足だからではないと信じたい。ケツァロパパロトルの神殿とかテレビで見たようなのをいくつかみさせてもらった。太陽のピラミッドの大きさにはびっくりした。登れて更に感動。
太陽のピラミッドを遠くから望む

下から見上げる。

階段は結構急である

メキシコっぽい写真


メキシコは貧富の差が結構激しいらしく、住民税を払えない人たちが山の斜面に勝手に家を作って住んでいたりする。そんな光景が車の窓から延々と見えた。階層ピラミッドの底辺はとても広そうだ。

ソカロ周辺

とまあ、遺跡を満喫した後、昼頃にホテルに帰してもらい残り二日半は自由行動となった。地下鉄、バスも使ってみたいがまずは街の様子を知りたいので(写真も撮りたいし)歩いて観光することに。
メキシコシティのレフォルマ通りの交差点には大きめのモニュメントが設置されている。遺跡もあり、スラムもあり、近代的な建物もある。後で書くが16世紀の旧市街もある。メキシコの一般的なイメージ、とはいったい何なのだろう。自分もメキシコ、と言えばサボテンと大きな帽子をかぶった男がマラカスを振っているというイメージしか無かった。



ガイドさんに教えてもらったフォンダ・エルレフヒオというレストランに行くも、メニューがスペイン語でさっぱり分からない。肉料理の何かを適当に選択したら、味わったことの無い苦味が微妙にブレンドされた慣れない味の肉の煮込み料理が出てきた。肉は旨かったけれどあの苦味にはちょっと慣れないなあ。食後に出てきたデザートとメキシカンコーヒーが甘ったるくてたまらなかった。一口二口はOKなんだけれどすでにメインディッシュで一杯のお腹には中々入ってくれない。ガイドブックには英語が使えると書いてあったけど使えなさそうな感じだった。簡単にいうと残念でした、ということ。
この黒い肉料理が妙に苦かった。

サルサ

メキシコらしいと言われる甘いお菓子と甘いコーヒー。甘すぎた。

レストランの名前は「フォンダ・エルレフヒオ」と言う。地球の歩き方に載っている。

この国の信号が結構好き。


観光バス

昼食後はソカロへ。旧市街の町並みが残っているとのことだが、本当に残っていた。風情のある建物が沢山有って絵になる風景だった。ちなみに旅行をしていて一番困るのがトイレ。困った時にどこにあるのかが分からないのだ。ソカロに行く途中で尿意を催したものの、目的地にたどり着くまでの30分以上の道程のどこでトイレを済ませるかとても悩んだ。ここならトイレがありそうだ、とSEARSという百貨店を見かけたので駆け込み、旅の指差し会話帳を見ながら質問。後は身振り手振りで場所を教えてもらった。ちょっとくらいスペインの単語やフレーズを覚えても、相手の話していることが分かるまでは、会話のやりとりはできないのだ、という当たり前の事実を思い出す。そしてそれは結構長い道のりかもしれない。これから真面目に勉強する気があるのかと言われたら悩むところだけど。とりあえず今回の旅は地球の歩き方と指差し会話帳をお供にがんばることにする。ポケット辞典も買ったけれど鞄がカメラ等で十分に重かったので諦めた。電子辞書が欲しかったけれど数万円するしなあ。D40でこれなのだから、D700にしなくて良かった。
ベジャス・アルテス宮殿。中には入っていない。



名も知れぬ教会前で地元の人が掃除をしていた。

旧市街の町並み



メトロポリタン・カテドラルに行く。でかくて凄い。写真もフラッシュは無しだけど撮り放題。すばらしい。でも室内の撮影は難しいな。






テンプロ・マヨールはそれなり。ティオティワカンを既に見てしまった後では感動はちょっと少ない。展示物が大量にあるのでそういうのが好きな人はOKか。スペイン語なんで全く分からないけれど。ここも写真撮り放題。





猫…の剥製

国立宮殿に入ろうとしたら、午後四時に入場を締め切るらしく、見学できなかった。明日か明後日には行きたい。
後はホテルまでの長い道のりを歩いて帰るだけだが、この辺でレンズをNikkor 18-200mm f3.5-5.6からTamron 28-75mm f2.8に付け替える。うーん、やっぱりTamronのレンズはいいなあ。明日からこれメインで行こうっと。広角や望遠が撮れなくてもそれを補って余りある画質が手に入る。画角が足りないのなら構図でがんばればいいじゃない、とマリー・アントワネットも言ってるしな。


と、次の日はTamronオンリーで観光をするのだけれど、鳥とリスが被写体になる場面で望遠側の不足に泣くことになるのは知るよしもない…
帰り道の公園でやってた綿菓子屋に写真を撮らせてもらった。「プエド トマル フォトス?」と聞くと良いらしい。この男は頭に綿菓子を絡めながら笑顔でポーズを撮ってくれた。今回の旅行で初めて人物を撮影した。反応がいいと嬉しいな。ちなみに周辺に綿菓子がふわふわ漂っていて、レンズを慌ててかばった。公園でダンスをしている集団もあった。ノリのいい国だな。




ホテルに着くころには日も落ちてきていた。歩き疲れた。




夜は近くのメキシカンファミレスで食事。予想に反して旨かった。嬉しかった。
肉とチーズの料理。

今日一日で相当歩いた。くたくただ。カメラと換えのレンズ、地球の歩き方などを鞄に入れたまま歩くのは腰に負担がかかる。地球の歩き方、関係のない地域はちぎっていけば良かったか。ちぎったらざっと見積もって重さが1/3くらいになりそうだ。