コインの裏

今週はヘタうっちまった。今まで見てみぬフリしていた部分について問題がぽろぽろっと発生しちゃった。
どうしてあの引継ぎの時に楽天的に考えちゃったのかな、と自分を責めても過ぎた時間は戻らない。自分の責任でなんとかしなくっちゃ。でもその場で私から出た言葉は「あいつのコードがこんなにひどいとは思わなかった」こんなのプロの言葉じゃないよね。引き継いだ段階で、そのコードは私の責任下にあるんです。最初からみっちりとコードを理解して、批判的な目で眺め、厳しいテストを実行して穴を探しておくべきだった。また、もっと時間を取ってライブラリ作成の歴史、思想について教えてもらうべきだった。今までに発生した問題と、それへの対処について話を聞くべきだった。そもそも完成したライブラリであるとは一言も聞いていなかったし引継ぎの時にブラッシュアップが必要だよ、と言われていた。でも通常使用時に問題が発生しなかったからそれ以上の詳細には足を突っ込まなかった。見た目に動作しているライブラリを抱えて、自分は引き継いだ、と思ってた。時限爆弾の入ったアタッシュケースを中身を確認もしないで宝だと思って運んでいる馬鹿な男だ。
今週はちょっと忙しい目の仕事になったけれど、それも事前のちゃんとした準備さえあれば忙しいという状況すら発生しなかったはずなんだ。

本当の勇者ってのはラッパを吹いて銅鑼を叩きながらドラゴンを倒す人じゃない。人知れずドラゴンの卵を割る人の事なんだ。

スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学