コードを書くだけがプログラマの仕事じゃない - 闘うプログラマー(下)

「不自由な犬」

「恐怖感が抜けなかった。書き上げたコードの行数がどんどん増えていったなかで、いつか、基本設計に致命的な欠陥が見つかるのではないかと恐れていた」

前職では感じられなかった緊張感はこれかな。製品をお客様に提供するわけで「××のこれ、使いにくいね」と思われたら負けなわけです。それだけに事前に徹底的に話し合うわけですが、そこで出てくる答えが本当にベストなのかも分からない。でも、その緊張感は結構好きかな。まだリーダーじゃないから無心でいられるってのがあるからかもしれないけど。

ほとんどのプログラマーは、NTのごく一部だけに没頭していて、各部分の間の関係を理解する機会が無い。ごく狭い範囲を扱うスペシャリストだ。これに対して、テスターからは、驚くほどの数のゼネラリストが生まれている。「テストをやっていると、担当以外の部分で問題を発見する機会が多い。担当ではなくても、問題は追及していかなくてはならない。そうしているうちに、NTの本質を学べる」

ゼネラリストの話とはピントがちょっとずれるけど、全体を見て、全体の調整を出来る人って本当に重要だな、と思います。特に変化する状況の元で時間との戦いが発生しているときには、チームの隊列を整えて方向修正をする能力は何にも代えがたい貴重なものです。
読み物としてだけじゃなく、プログラマとしての様々な思想に触れられますのでとてもお勧めです。MSについての本だからって毛嫌いしないで、どうぞ。って、私はまだ全部読んでませんけど。
闘うプログラマー 下巻