観察と描写の達人

私の敬愛する井上靖の展示会が神奈川近代文学館で開いているとのことで行って来ました。
http://www.kanabun.or.jp/te0513.html
とても暑い日で、歩いているだけで大量に汗をかきました。
港の見える丘公園はとても見晴らしの良いところなのですが、さすがに暑すぎたのか今日は余り人を見かけませんでした。
展示品には取材メモが展示してありまして、とにかく色々メモをする人なのだな、と。ノートには文字だけでなく絵も含めて色々書いてありました。メモができるということは、それだけ何かを感じている、ということでつまりは観察力が相当するどい人だったのでしょうね。
ちなみに今読んでいるのは「星と祭」。もうすぐ終わりそうです。愛する娘を琵琶湖のボート転覆事故で亡くした父親の心境の変化をつづった数百ページですが、ぐいぐいと引き込まれる内容でした。

星と祭 (角川文庫 い 5-4)

星と祭 (角川文庫 い 5-4)