学習における鶏と卵の問題

ちょっと前、ラグランジュの未定乗数法、ヤコビ行列について学習しました。
ついでにルジャンドル変換についても学習しようと思ったけれど、興味がわかなかったので途中で止めました。必要に応じて学習すると身の入り方が違います。そしてその逆も真なり。
重要なのは、ある領域の学問が必要になったときに、それが必要だよと教えてくれる人の存在だと思います。なぜなら、その学問を先に身につけた後ではないと、それがどう応用できるのかはなかなか分からないからです。
そうなると独学においては、ある種の知識に対して、必要性を感じるのが先なのか学習するのが先なのか、という鶏と卵の問題に陥ってしまいます。そこから抜け出すためには、学習そのものを楽しめる素質、もしくはきっといつか必要になるかもしれないという動機だけで学習に向かうことができる素質、といったものが必要になるのかもしれません。
これを言い換えれば、「何に必要になるの?」とか「勉強なんて必要なときだけやればいいんだよ」という態度を取っていると、人生で良いメンターに出会えなかったときに技術者としてとても悲しい道を歩む事になる、と考えてもいいのではないでしょうか?