国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

でもいずれにせよ、僕は違う自分になることによって、それまでの自分が抱えていた何かから解放されたいと思っていたんだ。
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でも結局のところ、僕はどこにもたとり着けなかったんだと思う。

村上春樹炸裂です。謎の女は最後まで謎のままです。なぜかこの人の作品の主人公に感情移入できてしまうんですよね。ああ、きっとこういうときはこんな感覚なのだろうなあ、とか、そんな感じ。というわけでいつも同じノリだなあと思いながらも読んでいる間は違う世界に入れるので結構好きです。