いかにして問題を解くか

いかにして問題をとくか いかにして問題を解くか(原題:How to solve it)を読み終わりました。主に数学的問題が対象ですが、問題を理解すること、計画を立てること、結果を検討すること、この3段階に渡って、普遍的で大切な気付きを与えてくれる本でした。特に、問題を理解する段階における、「未知のものはなにか」という問いかけと、計画を立てる段階における「条件は全て使ったか」という問いかけ、結果を検討する段階における「学生は問題が解けた途端に本を閉じて別のことに気をとられてしまうのが普通である」という痛いお言葉が身にしみました。
丁度今、この手の本を求めている状態だった時に偶然出会えたので、この本の言うことが身にしみていったのですが、さぼりぐせのついている学生の頃にこの本に出会っていたらどうなっていたのかな、素直に受け取れたでしょうか。と自問自答してしまいました。何事にも出会うべき時、出会うべき場所というのは存在するのかもしれません。
理想をいうと、学生時代にこの本に出会って、しかもそのココロが伝わって、勉強がとっても好きになっていれば言うことは無かったのですが、まあ今この地点でも出会えて良かったと思うことにしておきます。