手段が目的に-大阪城公園にて-

「身動き取れません」

整体のついでに大阪城公園に散歩に行ってきました。梅、猿、犬、色々見て色々写真を撮りました(猿使いの人が路上でパフォーマンスをしていたのです)。犬の写真を撮るときに思ったのですが、MF(マニュアルフォーカス)で、さっと一発でピントを合わせて撮影する技術は身に付けないとな、と。花の写真なら何枚も時間をかけて撮って、そのうち気に入ったのを選べばいいのだけれど、動物は動くので、ピントを調整した写真を何枚も撮る、というのがとても難しいのです。

AEロックに関して

今日の写真は夕陽の絵です。目で見たよりも綺麗に撮れた気がしますが、今回は夕陽の撮影を通してAEロックの効果を実感しました。画面の中心に焦点が合うのがAFであれば、画面の中心の明るさが綺麗に表現できるように露出補正を掛けるのがAEという機能です*1。AEとは、「auto exposure」の略で、詳しくはこちらを。
http://www.sophia-it.com/content/auto+exposure
で、普通はシャッター半押しの時に指定した領域が見やすくなるようにAEがかかるのですが、普通に撮影すると下のように画面中心が明るくなるように補正されます。
「惜しい絵」

実はこの時夕陽がさしていて綺麗な情景だったのですが、公園の暗さを補正する為に全体が明るくなるような絵になり、結果として元々明るかった夕陽の部分が白飛びしてしまっています。次の写真を見てください。
「欲しい絵」

これは私の意図通りの明るさで撮影できています。まずカメラを夕陽に向けてそこでシャッター半押しをしてAE機能を働かせてから、そのままAE/AFロックボタンを押して露出設定を固定したまま元の構図に戻してシャッターを押すという方法で撮影しました。
このように、適正な明るさが画面の中心に無いときに使えるのがAEロック機能というものです。コンパクトデジタルでも普通に付いている機能なので、一度お試しあれ。

ピントのずれに関して

「前ピン」「後ピン」という言葉があります。AF(オートフォーカス)で距離測定をしている位置より前や後ろにピントが合ってしまう事を「前ピン」「後ピン」というそうです。ちなみに問題なくぴったり合うことを「ジャスピン」と言うそうですがなんか変な言葉ですね。じゃあMF(マニュアルフォーカス)でファインダー越しにピントを確認しながら撮影するときはピントずれの問題が発生しないのかというとどうやらそうでも無いみたいな情報がwebを見ているとちらちら出てきます。私もファインダーごしでは合ってのに撮影したらボケている気がするのですよね。この辺の知識をもう少し体系的に身につけて、MFを使いこなせるようになりたいものです。本でも買ってみるかな。

徐々に詳しくなっていくことに関して

こうやって専門用語や専門知識を覚えるほど一般人の感覚から離れていく気がします。それに当初は楽しく写真を撮ることが目的だったのに徐々にストイックな世界に向かいつつある気もします。単焦点レンズを買ってからは絵も綺麗になったけれど使いこなしの難しさを感じる事も多くなりました。目の前に上達への道があったとしても、そこに目を向けすぎて自分がカメラで写真を撮ることの最初の楽しさを忘れてしまっては元も子もありません。

「勉強する→上達する(綺麗な絵が撮れる)→楽しい→勉強する(以下ループ)」

のスパイラルが上手くはまればいいんだけれど、

「勉強する→上達する(綺麗な絵が撮れる)→勉強する(以下ループ)」

のように、楽しさの無いスパイラルはそのうち破綻を引き起こす気がします。これは多分カメラに限った事じゃないとは思いますけど。

*1:画面中心以外にも色々設定できる機種も多いですが今回はその話は置いておきます。