いつかは出るかと思っていましたが(ほんとかよ)

ゲーム会社が自社の作るゲームの中に、看板や装備品などで実際の商品の広告を乗せて収益を得るというモデルは数年くらい前からありましたが、ついにゲーム内広告を提供するシステム自体をビジネスとしたMassive Incorporatedという会社が出来たようです。
http://www.gamingnexus.com/Article.asp?ID=93

Massive patented the system and software used to dynamically deliver the ads
Massiveは動的に広告を配信するシステムとソフトウェアの特許を取った

ということですが、動的配信とは、具体的にどういうテクノロジなんでしょうね、ゲームの文脈に応じた商品の宣伝を流すようなシステムなのかなあ。例えばSFや歴史のゲームでは何の宣伝を流すのでしょうか、などなど気になることがいっぱいです。

と思ったらNextPageのリンク先に続きが書いてありました。

Dynamic in-game advertising works in much the same manner as matching TV spots to a television audience. Advertisers match their messaging and their creative to their target demographic.
テレビ視聴者に適切な宣伝を送るようなものだ。広告主がメッセージや製品をターゲットにマッチさせる。

ads are placed in the most logical and natural areas in the game environment.
広告はゲーム環境内の最も自然な場所に配置される

Each game’s creative development team ensures that all ads are placed in an appropriate manner that makes sense to the story and to the environment.
ゲーム製作者側が全ての広告を適切なマナーで配置することを保証する。

て事は、ゲーム内の看板とか宣伝音声みたいなのが動的に置き換わるというものなのですかね。
インタビュアーがゲーム内広告を個人化するということについて質問していましたが、これは面白い目の付け所だと思いました。今のところは個人データは集めておらず、ただ、地域や時間により配信する広告は変化させるそうです。

役員の顔ぶれを見ても、ゲーム業界の人だけでなく、ゴールドマンサックスとか広告メディア業界でやってきた人だとか、宣伝業界も絡んで出来上がった会社のようですね、日本でも同じようなビジネスを考える人が出てくるのはそう遠くないような気がします。

Massive Incorporatedのサイトはこちら。
http://www.massiveincorporated.com/